今年、秋の大阪。

よくぞここまで・・・、と私は城ホールのスタンドの片隅で、
感慨深く彼を見ていました。

あんなことやこんなこと。
「楽しかった」と「あー、もう見てられない」を繰り返しながら
今思い起こしても、実に危なっかしいファン生活でした。

ファンでもそうなんだから、
当のご本人は、さぞ苦しい時間を送られてきたことでしょう。

20年ってすごいですよ。
私の結婚生活、すっぽり入り込むだけの時間なんですもの(笑)
鳥肌モンです。


辞めようと考えることの方がむしろ自然じゃないかと思えるくらいなはずだけど、
驚くことにそれは「近年」だったとのこと。
近年ってずいぶんと開きがある言葉には違いないけど、
それこそ大昔ざわついたあんなこととか、こんなこと、ではないよう。

いつの頃だったろうと友人とも話してみたりしたけれど、
合致しないのです。
あれじゃない?このころじゃない?という憶測の数こそが、
彼には多くの苦悩があったということ。


少なくとも、「辞めたい」と思った根っこは、
2人の間に、何かが起きたというような一個人が原因を作ったものではない。
もっともっと大きくて深くて、
悩みと言われても、誰も触れてはいけないような
こんな言葉が合うかどうかわからないけど、「神聖」なもの。

喧嘩もできない間柄だと言うけれど、
そんなちっちゃい、子供じみた話でもない。
というか、そもそも喧嘩できる間柄だったなら、
もうずっと前に存在しないグループになっていた可能性すらあるわけだから。



こんな私にだって、「今じゃなきゃ」と思うことはある。
いつまでも健康で、同じことが同じように続けていける保障はどこにもなくて、
先を阻んでいるものに対して、巻き添え食らってなるものか!
とムキになることもあります。
まぁ私なんかの場合は、
ただ焦って空回りして結論も出せず、というのが関の山なんですけど(笑)

彼のような世界なら尚更です。
ジャンルによっては、
迷っている間にリミットを感じてしまうものだってあるかもしれない。


彼のタイミングは、彼にしかわからない。
GOサインだって、彼にしか出せない。

とはいえ、KinKiに向けてはわりに慎重だと思われてきた彼だからこそ、
今のファンの動揺はあるわけです。

こんなファンブログを書きながら、
少なくとも光一くんの方から解散に動くことだけは絶対にないだろうと
ずっと思ってきた私。

踏みとどまった、という言葉にもドキリとさせられました。

辞めたい、と彼が思ったことに間違いはないですよ、と
念押しされているような気がして・・・
その胸の内を抱えていた彼自身を思い、心が締め付けられました。



そしてまた、すごーーく正直なところ、
「解散のチャンスはあったんだ・・・」という無念さもあります。
たぶんこれ、光一ファンの多くが舌打ちしつつ、
心の内でつぶやいたことだろうと思います。

もちろん、私もです。

複雑で複雑で、
どう気持ちを整理していいのか・・・・
そういう自分も、まだいます。

そんな自分ではありますが、
という話からになってしまいますが。



グループ活動の中、
切磋琢磨し、息を切らし、
たくさんの汗を流してきた光一君をずっと見てきました。

腹の立つことも多かったし、
過去ここでも、何度となく
「だったらやめちまえ!」と言葉に出したこともあります。


それでも。

今となっては、ずっとずっと彼から目をそらさずにきてよかったと思えます。

何度も苦しみ、歯を食いしばり、萎えた気持ちを自分で奮い起こしながら、
彼は自分の力で乗り越えた。

そういう工程にいた彼の姿を見続けることをあきらめなかった時間は、
間違いなく、私の人生にたくさんの勇気を届けてくれました。


その時彼の流した汗が、今、彼の次への力を生んでいるのです。


私は、今そういう光一君でいてくれることに、
心の底から嬉しさと喜びを感じています。




「現時点」

解散をあきらめたファンとして。



彼が今後KinKiの活動をやる中で、剛君と築こうと考えているもの、
見せてくれるものは、
私たちが思っている以上に崇高なものでなくては困る。


でなければ、
彼の決意は報われない。


彼は自らKinKiに向けて、ものすごくハードルを上げたのだということ。

私たちもそうだけど、
こと図書委員の方には認識していてほしいと心から願います。


これからもまだ続けていくであろう活動の中、
まだ彼らに向けて、
いちゃこらだの婚だのという言葉を放ち続け、
そのことに笑い声を上げている様が本人に伝わってしまうようなら、
彼は瞬時に「辞めたいモード」を再燃させるかもしれないのだから。



もうやりつくした、と言ってくれるならまだしも、
そんな切ない終焉は、私も望まない。

どんなことであれ、彼が心血注いで向き合ってきたことは報われてほしい。
彼に、虚しい溜息をつかす状況だけは、絶対に生まれてほしくないのです。

私がこの日経の記事を読んで感じたことは本当にそれ。


光一さんの歩む先が、
明るく輝かしい未来となりますように。

これからも、どんな時でも、
私は、堂本光一さんのファンであり続けて生きていきたいと思います。