数日前の2月の寒さはどこへやら、
もしかしたらコートもいらないんじゃないの?という考えはやっぱり甘すぎて、
例年と変わらない極寒の東京、帝劇に入りました。


表紙がドツボすぎたA版だけは先に手に入れていたものの、
やはり狙わずにはいられなかった会場限定版。
あまりにも並ぶようなら諦めるしかないかなと思っていたけれど、
開場してすぐ、ほとんど並ばずに買うことができました。
ビニールに貼られた「帝劇」のシール、
うふふ、な〜んだか嬉しいなぁ。
せめてこの初版だけでも、帯は「会場」じゃなく、「帝劇限定版」と刷っていただいていれば、
さらにヲタの心をくすぐる感も出たでしょうね(#^.^#)


さて。
今回は2階上手端から観せていただきました。


安心安定から生まれる進化というものがあるということ。

通いつめていたり、DVDを舐めるほど見たファンにしか気づけないくらいの変わらなさだけど、
それでも、ああ、なるほどなぁと気づかされることがありました。
目立った変更がない分、衣装のリニューアルや背景や照明のゴージャス感が新鮮味を生んでいたし、
そんな視覚的な効果の上に、生オケのストリングスの音が浮き出たかように鮮明に聴こえて、SHOCKの音楽的な魅力を存分に伝えてくれていました。
ソフトとハードの両面に、しっかり丁寧な作品づくりに挑んでおられるんですね。

もう、どこにも非の打ちようもないかのような。


他流試合で身につけた経験を活かし、
今年はそうくるんだな、という屋良くんを受けて柔軟に変わっていく光一君。
私は、この2人の互いの高め合いが好きです。

何度観ても目に慣れない殺陣の最中の
2人の火の吹くような表情、
コウイチの息切れの様が異常でした。
ヤラと共に、 コウイチも追い込まれている、
その生々しさは半端なかったです。

リチャードの、刃をヤラに向け、じりじりと迫っていく感の凄み、
それに後ずさりするヤラの弱さ、怖さ・・・

「Don't look back」の2人のユニゾンのダンスが、今年は特に胸に詰まりました。
ヤラは本当にもうボロボロで。
そんなヤラに、「泣くな。もう苦しむな」を届けようとするコウイチ。
家に帰り、パンフレットを読んでから、
裏フレーズになる コウイチの英詞の部分が、どれほど重要なのかわかりました。
それは今年に限ったものではないはずだけれど、
ほんの少し、見どころの鍵を光一さんが伝えてくれることで、
私達が気づけることが、このストーリーの中にはまだまだあるのでしょうね。


オーナーのカンパニーへの愛情は、一段と大きく深いものになっていました。
よくぞ戻ってきていただけたと、美波里さんのお姿を目にするだけで胸がいっぱいでした。


プロフィールからして歌先行の方なのだろうと想像していた小南リカさん。
ダンスがあまりにもお上手で、びっくりしました。
若さに走ることなく、日舞に至るまで振り付けがしっかり基礎から身について、
とても女性らしくしなやかに踊られていました。
一幕はおとなしめかな、と思いましたが、2幕は見せ場もしっかりと掴んでおられたよう。
告白シーンはとても豊かに表現されていて、
「みんなわかって」と泣きじゃくるリカを、
とても大事に、愛おしそうに抱きしめる コウイチの姿がこれも哀しく・・・

コウイチは、ヤラだけでなく、リカをも苦しめていた自分にも気づいたわけですものね。
そのあとの「ONE DAY」の歌い出しの コウイチの震えるような声が切なくて、
聴いていることがつらかったです。


揺るぎない光一さん、屋良くんの演技力なのか。
戻ってこられた美波里さんの包容力か。
その美波里さんのアドバイスをしっかり吸収された小南さんの素直さなのか。

今年のSHOCKは、常に「情感」に溢れているように思えました。

人はみんな、誰かに囲まれながら、
誰かに動かされながら生きていて、
それを繰り返しながら、自分の人生を進めていくんだと。

ありえないエピソードが盛り込まれつつも、
このストーリーには、誰もが日々抱える普通の感情が、きちんと描かれている。

あれだけたくさんのパフォーマンスを完璧にこなしつつ、
その部分を確実に伝えるストーリーにする作業は、並大抵ではなかったでしょうね。

大きな変化はない2016年版は、地道に着実な進化を遂げていたと思えました。


パンフレットからですが。
リカにとって、コウイチは初恋だったのだと。
そう、年齢的にはそうかもしれませんね。
でも、初恋という言葉では終わらせられないほどに、
愛した人の運命は残酷で儚いものになってしまった。

パンフレットを読めば読むほど、
また、ストーリーを追いかければ追いかけるほどに、
生と死を扱う「Endless SHOCK」は、
惨く生々しく悲しい物語なんだと思わされます。


でも、
そのすべてを、最後の「CONTINUE」が救ってくれる。

私達は、あの曲でまた希望を抱き、
夢を見ることの大切さを噛み締めながら、
カーテンコールの光一さんの、颯爽とした凛々しい姿に目を奪われ、
大きな大きな満足感や充実感、
そして温かい気持ちで、劇場を後にすることができるんですね。

初日であれ、千秋楽であれ、記念回であれ、
それはいつも、ずっとずっと変わらない。

「Endless」とは今や、それを繰り返していくという意味合いになっているのかもしれません。
ただこの作品を続けていく、というだけではなくてね。


私は、この作品が、光一さんが大好きでたまらないです。



異常に暑かったり寒くなったり。
東京は人の多さのせいか、想像以上にマスク姿の人が多いように思えました。
誰もが体調管理が厳しくなる季節です。
カンパニーの方々にも、プレッシャーのかかる毎日かもしれません。
ダンサーさんの一日も早い復帰と、
座長をはじめ、カンパニー、スタッフのみなさんの最後までの無事の完走を、
遠いここからお祈りしています。

あとまた1ヶ月後、観劇のチャンスをいただけています。

そのときには、あのストーリーが、さらにどんな膨らみを見せるのか。

今から毎日楽しみです。